第20回公開授業
 1年 情報A
「Web制作の第一歩」

研究授業  
意見交換会  

平成15年10月17日(金) 5・6時間目
京都女子高等学校
授業者 成瀬 浩健 先生 (情報)


 今回は大阪からはなれて初の他府県キャラバンとなりました。お邪魔した京都女子高等学校は、 七条通りを東へ進み、三十三間堂(右側)、京都国立博物館(左側)の前を通って、おんな坂を登ったところにあります。学校からの景色(写真)はとても綺麗で、当日は天気もよかったせいか5時間目がはじまる頃には思わずウトウトしてしまうほどの気持ち良さでした。そんな環境で勉強している京都女子高等学校の生徒さんがうらやましく感じられました。

研究授業  「Web制作の第一歩

5時間目
  まず驚かされたのは教室にコンピュータが見当たらないこと。情報コンセントは見えるけれど・・・。座学で授業が進んでいきました。

 この時間は「どのようなWebページを制作していくのか」を、成瀬先生の作成されたプリントにコンセプトメイキングしていくという内容でした。成瀬先生は、生徒たちがイメージづくりをしやすいよう、いくつかのWebページを紹介されました。生徒たちは、時折冗談も交えて授業される成瀬先生の話に、熱心に耳を傾けていました。コンピュータのないことが教員と生徒の距離を縮め、さらには生徒たちの集中力を高めているのかも知れません。

6時間目
 まず、生徒たちは手慣れた様子でコンピュータを準備しはじめました。瞬く間に教室はコンピュータ室にかわりました

 いよいよWebページの制作がはじまりました。Word(ワード)を使って自己紹介のページなどを制作していました。これまでにWord(ワード)は何度も使っているようで、生徒たちはどんどんデザインを進めていきました。

 教室の使い方の工夫が座学(5時間目)と実技(6時間目)を明確にすることがわかりました。また、コンピュータを準備することで、配線などハード面でのスキルアップにもつながることがわかりました。

熱心に見学される参加者の方々


 

意見交換会

司会:長尾 尚 先生(大阪信愛女学院短期大学)
パネラー:成瀬 浩健 先生(京都女子高等学校)
記録:吉田 泰明(向陽台高等学校))

飯田(四条畷学園)
1学期はどんなことを?

成瀬(京都女子)
今回の Web制作までに、タイピング練習、ワープロ、メール、ホームページの見方などをした。1年生にはメールアカウントは発行してMLなどもしている。

長尾(信愛女学院短大)
Web制作をしている学校は?ワード(Word)を使うというのは?

兒玉(履正社)
もう生徒は Word(ワード)などには飽きてきたかも・・・。HTMLで指導すると、ファイルの種類を教えるのにも役立つ。情報の科学的な理解という観点でも使える。ただ、情報嫌いになる傾向も・・・。男子校と女子校でも多少違うのかも!男子はデザインだと嫌がる。

宮浦(須磨学園)
Web作成ソフトは使うというのは一長一短。今だとタグになるかなぁ〜!生徒たちにとってWebが将来どうゆう場面でひつようになるのか?

長尾(信愛女学院短大)
おそらく将来は、作成よりも利用の方が多いのでは。

長尾(信愛女学院短大)
ではコンテンツは?

村上(精華)
授業でやったことを Webレポートにまとめる。著作権とかを調べて、わかったことをWebにするなど。

加納(京都花園)
自由にすると時間がかかる。

飯田(四條畷学園)
まずは自己紹介。インデックスのトップページ。リンクなどは指導し、あとは自分でクラブ、友達、ペット、地域紹介など。とにかく時間はかかる。

長尾(信愛女学院短大)
内容の吟味は?

飯田(四條畷学園)
校内イントラで公開。内容の吟味については、例えば住所など書いていたら、そのつど説明している。

長尾(信愛女学院短大)
本当は公開するのがいい。地域などの人からの反響が帰ってきてこそ。本当に公開しない限りは実感できない。

小林(清教)
つくるということは公開したあとに起こることまで考えるのが本来の形。意義はアップしてこそ。一生懸命つくっても、実体験できないならどうかな?校内サーバでも、多くのレスを受け取れれば体験はできるのでは。成瀬先生の MLは、本来の不特定多数に近い。目的と違ったことが平行したりもするのでは。

長尾(信愛女学院短大)
評価については?

成瀬(京都女子)
リンク、画像などこちらが指示したことができているのか。

飯田(四條畷学園)
結局、出来栄えになるのか。

長尾(信愛女学院短大)
本来、どこで評価するのかを先に示すべきだが、後追いもありそうだ。 Webではどういうところをみていけばよいのか?

高橋(東海大仰星)
試行錯誤中。努力点も入れてあげたい。アンケートのような相互評価をさせるほうがよいのかも。

森岡(大阪電通)
教えることで一杯一杯。最後は努力点を見る。

石川( NECパソコンスクウェア)
著作権などのことも勉強しているかを見たい。

成瀬(京都女子)
やはり相互評価かと。

荻野(京大大学院)
情報化の授業ではコミュニケーションがあることを活かすべきか。

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