第17回公開授業
1年情報A
「平成15年度年間計画の策定」
研究授業  
意見交換会  

平成15年5月6日(火) 第7
大阪国際大和田高等学校 http://www.owada-h.oiu.ed.jp/
1 年 情報A
授業者 高田 健三先生(担当:情報)



研究授業 情報A「年間指導計画の策定」

 今回は、大阪国際大学大和田高等学校の1年生の情報Aの時間におじゃまして、年間指導計画の策定の授業を見学しました。大和田高校の情報科は、1年生に情報Aを、2年生に情報Bを行うというシステムになっています。担当の高田先生は、一人で授業を持っておられ、生徒と高田先生との間にはよい関係があるという楽しい雰囲気で授業が進められていました。

 

年間指導計画の策定 (授業風景)

 今日の授業は、前回行ったアンケートの結果報告から始まりました。アンケートは、高田先生のサイトから生徒たちが各自で行ったもので、このあたりが情報らしい!?ですね。内容は7項目でした。

授業風景。アンケート画面。

 次に本題の年間計画の提示が行われました。1年間でグループ活動やデジタルカメラ、音楽の取り込みなどができるようになり、最終的にはパワーポイントを使って発表ができるように、ということを目標にたて計画が立てられました。年間を以下の5つにわけられました。

■1学期:文字入力の練習・情報の活用・グルー プ活動
■2学期:情報モラルについて・デジタルカメラの利用・音楽の取り組み・スキャナーの活用
■3学期:パワーポイントの利用・発表

 1年間の流れが生徒に想像しやすいように、高田先生は、課題作品を実際に作ったりデジカメの画像を写真用紙にプリントアウトしたりして、生徒に作品を提示していました。このような取り組みをすることで、生徒は1年間の流れが想像しやすかったみたいで、「デジカメを使って写真を撮影したり加工したい」という生徒が多数いました。

 最後に年間計画を見ての感想や、授業内での質問をVBBを使って受け付けるということを行いました。高田先生は、生徒にVBBになれてもらうために、最初の質問のときに生徒に「何でもいいから書くように!!」と伝ていました。授業の最初のほう戸惑っていた生徒も、徐々に書き込みに対して慣れてきて、席の近い生徒通しで、書き込みを見合ったり、「僕の書き込み見て!」という生徒も現れていました。最後には先生と生徒が和気藹々と授業に取り組んでいました。

生徒による書き込み風景。授業風景。

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意見交換会

司会:長尾 尚 先生(信愛女学院)
パネラー:
高田 健三先生(大阪国際大和田高等学校)
記録:伊美 聡(関西大学大学院)

 今回の意見交換会は、VBBやQB(Questionare Brainstoming)を交換会中に使い、意見がいつもより活発に出るようになりました。

VBBから大枠の質問(長尾)

VBBへの書き込み。Q:項目Cについて
7:ディジタルデバイドについて
スキルはいつの間にかついているもので、若干の開きがあっていいのでは?
情報科ができたいきさつが関係するのではないか?
生徒は楽しく授業に臨んでいる一方、スキルがついているかどうか不安になる。それがデバイドにつながっているのではないか。

Q:基本的なスキルって何ですか?
文字入力はできるようにだとおもいます。そのために、タイピング(10〜15分毎時間)行っています。
これをすること人によって、生徒は、使えるようになった気になります。
去年の一年だけタッチタイピングをあえてしませんでした。その時の生徒は、打つのに億劫になる生徒が数名いました。そのため、10分くらいタッチタイピングをする必要があるのでは、と思います。
パソコンで必要なことがスキルだと思います。現在では、インターネットやOfficeに入っているソフトを使いこなすようにすることがスキルだと思います。

現在行っている高校では、タッチタイピングはしていません。日本語英字さえ教えたら何とか打てています。保存の仕方や、OSの基本的な使い方を教えたほうがいいと思います。パソコンに触ることで覚えていきます。あと、講義外で触れる時間を作ってあげたら何とかできると思います。?(坂田:関西大学)
タッチタイピングは、去年から行っています。その経験から、授業が始まって最初の時期だけでいいのでは、と思います。その代わり継続的に、タイピングに関する認定書を出すことで意欲を継続させることが必要なのでは。タッチタイピングして文章作成などの効率がよくなりました。
(小塙:関西大学)

VBB書き込み風景。Q:個人差が生まれているところは?
   パワーポイントの授業について

打てること打てない子がいるのは当然であると考えます。これは、高校ではまかないきれないとおもいます。中学校や小学校の問題だとと考えます。
私の学校は、出来上がったものを重視する傾向にあります。
パワーポイントよりもよりもWeb制作を重視します。(西田)
現在は、情報の過渡期です。パワーポイントの授業は、何を教えてよいのかわからない状態だと思います。(宮浦:須磨学園)
パワーポイントの狙いは、自分の思っていることを性格(=誤解なく)伝えることだと思います。(西田)
「情報」の狙いは問題解決能力の育成にあります。パワーポイントに関しては、到達度を測ることが難しいものです。だからといって図らないのではなく、ポイントを提示し、図るべきであります。
インテルで限られた時間でWEBやPPTでもやっていますが、生徒には、次回の授業に目標を持たせるように配慮する必要があります。(吉田)
PPTはプレゼンテーションだと思い込んでいる方が多いと思いますが、いろんな使い方ができます(吉沢:キャリアリンク)

 


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