情報モラルネット教育研修会レポート
学校ですぐに使える保護者向け、生徒向け「情報モラル」の資料・教材の紹介および実際にそれらを体験できる研修会でした。
会 場: プール学院中・高等学校 マルチメディア教室
講 師: 千葉葉学芸高等学校 学校長 高橋 邦夫(たかはし・くにお)先生
この研修は、IT社会に正しく対応できることを目的として、子どもとその親を対象に情報モラルやセキュリティに関するセミナー・授業を実施できる指導者の養成を目指すためのものです。
6月以降、全国の教育委員会を中心に「ネット社会の歩き方」講師育成セミナーを開催しており、今回は本研究会で(全国で私学では本研究会のみ)実施されました。
参加していただいた方は、情報科の先生のみならず、生徒指導や人権教育担当の先生方や教科書会社、一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)、安心ネットづくり促進協議会など多方面の方々が約40名の参加がありました。
羽衣学園の米田先生から開会の挨拶と講師の髙橋先生の紹介
講師は、その「ネット社会の歩き方」の制作委員であり、情報モラル指導者養成研修検討委員でもある千葉学芸高等学校長の髙橋邦夫先生にお願いしました。
髙橋先生の講義
<講義内容>
1.データから見るネット社会の現状
2.情報モラルの指導(理論編)
3.情報モラルの指導(実践編)
4.「ネット社会の歩き方」活用
5.その他教材の紹介
6.保護者との関わり
7.問題発生時の対応
ネット社会の歩き方の実習を体験する参加者
このネット社会の歩き方のサイトには、「小学生向け」・「中学生向け」・「高校生向け」・「先生・大人向け」に分類されており、アニメーション仕様でとても分かりやすいものです。
これらのデータを学内のサーバーにインストールすることも可能ですし、スクリーンに表示して指導できるパワーポイント教材もダウンロードすることができます。
(詳しくは、このサイトの使い方のページをご覧下さい。)
■「ネット社会の歩き方」のサイトはこちら(http://www.cec.or.jp/net-walk/)
資料紹介
研修会で配布された資料は、すべてWeb上で公開されています。
■「情報モラル指導者研修ハンドブック」
■「親子のためのネット社会の歩き方」セミナーテキスト 保護者用
これらの資料は、「ネット社会の歩き方」の「その他指導資料」のページをご覧下さい。
「ネット社会の歩き方」の「その他指導資料」のページはこちらから
米田先生から情報モラル関係の最新情報
本研究会副会長の米田謙三先生(羽衣学園中高等学校)から、最近の中学生や高校生がはまっていることやその問題点など最新情報を教えていただきました。
最先端を行く高校生と、あまり最近の状況を飲み込めていない教員とでは、ますます隔たりができて、指導も難しくなっていくのではないかと心配です。
質疑応答
千葉からこの研修会の為に来阪していただいた髙橋先生に、参加者から様々な質問や意見が寄せられました。
その一つ、高校生の情報モラルの指導をする際こんなことをすると警察に補導されるのでやってはいけない、と指導しているがあまり効果が無いように思われるが、いい指導方法は?
それには、刑事罰でアピールするよりも、民事罰で賠償金が高額であるからの指導の方がいいのでは・・・
その上で教員も含めて子どもたちも、現在の情報通信ネットワークを取り巻く危険や懸念などを知り、情報セキュリティの重要性を理解し、ネットやケータイと付き合って欲しいと願っています。
