第42回公開授業

中学校の普通授業でのIT機器活用実践
理科・英語・社会・数学・総合学習
研究授業  
意見交換会
平成18年6月30日(金)
清教学園中学校
5,6限 (13時25分〜15時15分)
藤田 慎也 先生他5名



研究授業

 5,6限 
中学校の普通授業でのIT機器活用実践
理科・英語・社会・数学・総合学習

今回は、当研究会の「教育情報化モデル校」の清教学園中学校で、普通教室でIT機器を活用した授業実践を5限目に4クラス、6限目に4クラスを見せていただきました。それぞれの先生方が、それぞれのIT機器をご自分で工夫した使い方が素晴らしく、生徒の集中力をさらに向上される工夫が随所に見受けられました。

どこの学校にも極わずかですが、授業の情報化に向けてコツコツと取り組んでいる先生がおられるものです。しかし「清教学園中高校」のようにこれだけ多くの先生方が、みずからの授業を公開して、プロジェクタの活用方法を他校の先生方に紹介できる学校は、あまり例がありません。今回、改めて「教育情報化モデル校」の底力を見せつけられた思いがしました。

普通教室には、黒板の下にユニットが配置されていて、それにつなげば、天井から吊るしてあるプロジェクタがすぐに使えるようになっています。このように情報化した教室環境を整備するためのICTコーディネータという名称の職員を2名も抱えていることも「清教学園中高校」の特色だといえます。機器の維持管理をするだけでなく、独自にグループウェアや学習支援システム(VB)、成績処理のソフト開発までも行っているところがすごいところです。

学校の情報化を促進するには、「事務作業・校務の情報化」と「授業の情報化」の両面が必要です。先生方が実現したい授業をサポートしてくれる親切でフットワークの軽いICTコーディネータの存在こそが、学校情報化の実現には、欠かせないのです。情報化に本気で取り組んだ学校こそが、「生徒の学力保障ができる」良いお手本を「清教学園中高校」が見せてくれているような気がします。
     

授業風景
◆5限目 学年: 中学2年A組  担当: 藤田先生  教科: 理科(第二分野)  特長: インタラクティブ・ユニット+e黒板+PPT+etc
◆6限目 学年: 中学2年D組  担当: 藤田先生  教科: 理科(第二分野)  特長: インタラクティブ・ユニット+e黒板+PPT+etc

見どころ: 内田洋行の「インタラクティブユニット」を活用した授業

■藤田慎也先生は、高校で生物を11年、中学理科を6年教えておられます。

◆授業で大切にしていることは?
  まず「楽しい」と思ってくれること、そして、よく解ること。これに尽きるのではないかと思います。

◆最近の傾向は?
 近年は、高校の理科室にVP(ビデオプロジェクタ)が設置されてからは、視覚教材の提示にOHPを使ったり、また、ビデオカメラを使って演示実験をスクリーンで大きく見せたりということをしてきました。昨年度から中学校へ来ましたが、中学では普通教室にVPが設置されているので、殆ど毎時間ノートPCを持ち込んでVPを使っています。今年度からは、インタラクティブユニットの提供もあり、理科第二分野教材を、PPT形式を中心にすべてデジタル化しようと頑張っているところです。

← 黒板に書き込んでいるようですが、直に黒板にチョークで書いているのではありません。専用のペンで書くと、パソコン画面に文字が書けてそれが映し出されるしくみです。
プロジェクターには、藤田先生が運んできたノートPCが乗っかっています。 →

← 今回は、動脈血と静脈血の色の違いが重要な授業だったので、黒板だけでなく、天井から吊るした白のスクリーンにも同じ画面を映しておれらました。普段は、黒板にだけ映して授業を進めておられます。

→ 専用のペンは、色も切り替えられるので重要な事項には、赤で下線をつけています。
↓ 画面のスライドを印刷したプリントを生徒は、もっています。このプリントは、1週間前に配布されます。従ってそれをながめて予習をしてくる生徒もいるそうです。
↓ 生徒は、配布プリントよりも、自分のノートに詳細に先生の説明や重要事項を記入しています。ノートのとり方の指導も年度初めにされるそうです。ノートを見ると自分で授業の再現ができるようなとり方でないと黒板を映しておくだけでは、駄目だそうです。
   
◆5限目 学年: 中学2年B組  担当: 中嶌先生  教科: 英語   特長: iPod nano

アップルが生み出したiPodは、音楽好きな若者の間に大きな流行を作り出すことに成功しました。iTuneというソフトと連動させて音楽や多種多様な番組をダウンロードして、どこにでも持ち運べるという手軽さがうけています。また大学の中には、著名な教員の授業を映像つきでiPodでダウンロードできるようにPodcastingをしているところもあります。無料でも質の高い英語学習の番組が、ネット上にはいくつも用意されています。

中嶌先生はじめ学園の英語の先生全員が、昨年度から非常にシンプルな使い方で、いわゆるテープレコーダーの代わりに生徒に人気の高いiPodを英語授業で使い始めたそうです。これなら大きなテープレコーダーやMDデッキ、CDプレーヤーといった音響機器を持ち運ぶ労力も不要です。ポケットに放り込んで教室に行きスピーカーに接続すれば、片手で操作できます。何度もリピートしたりすることもできます。雑務に追われる教員にとっては、このようなちょっとした手軽さこそが「情報機器を利用してみようかな?」という動機につながっていくのです。

最近では、iPodの中に予め英語教材を入れておいて、それを生徒・学生に配布している学校もでてきています。英語を教室に手軽に持ち運べることを教えてくれた授業でした。

 ←右手はiPod nano
   
◆5限目 学年: 中学2年E組  担当: 齊尾先生  教科: 社会(歴史)   特長: VP+スクリーン+コンパクトOHC(実物提示装置)
◆6限目 学年: 中学2年C組  担当: 齊尾先生  教科: 社会(歴史)   特長: VP+スクリーン+コンパクトOHC(実物提示装置)

しばらくの間、高等学校で受験のための日本史を主に担当していた齊尾先生は、中学校に移って2年がたつそうです。やはり元気な中学生を初めて目の前にした時には、同じ学校とは思えないほどの環境変化に戸惑いを覚えて悩まれたそうです。

「歴史に興味をもってもらいたい。」そんな願いをもつ先生は、生徒からの意見、反応を絶えず引き出そうとされていました。パソコンには苦手意識を持っている斎尾先生ですが、つい先日、この実物投影機を知り、「これだ!」と思って早速プロジェクタに繋いで授業に利用し始めました。この UCHIDA AV-300 は、かなり進化しており斎尾先生が小さく折りたたんで職員室から片手で持ってこられるほどの軽量なのです。もちろん拡大、縮小もでき、明るさも自動調整なので殆ど手間がかかりません。

斎尾先生の基本的な利用方法は、資料集などの小さな写真を大きく拡大して生徒に見せることです。いくら目をこらしても見えにくい細かな模様や彫刻など様々な歴史的な資料を拡大することでその由来や名称にちなんだ説明が非常に効果的にできるようになるそうです。もうひとつのユニークな利用方法は、生徒が書いた先生への質問紙を見せながらの解説です。生徒は、自分の質問が取り上げられないかと熱心に拡大表示された質問紙を見ています。やはり自分の書いた質問についてコメントをしてもらえたり、良い質問だと評価してもらうと、また先生に良い質問をしようと思うようです。

斎尾先生は、実物投影機を使っている時でも一瞬たりとも生徒の反応を見ることは忘れていません。よそ見をしているとたちまち質問やコメントが飛んできます。教員サイドからの提示ばかりでなく、生徒からの意見や質問をとりあげて表示するという発想の切り替えは、絶えず生徒への配慮を怠らない斎尾先生ならではの利用かもしれません。生徒とのコミュニケーションにあふれたテンポのよい授業は、終始、熱気に包まれていました。
◆5限目 学年: 中学3年C組  担当: 和田先生  教科: 社会(演習)   特長: VP+スクリーン+PPT
 ↓ パワーポイントの説明と黒板とを上手につかいわけて授業を進めておられました。
← パワーポイントのスライドに自分が撮影してきた写真を張り込んで提示しているところ。
 やはり先生が実際に撮影した実物は、生徒にとって説得力があります。
→ 廊下側に天井からつるされたプロジェクタは、光の映りこみもなく見やすくなっています。
   
◆6限目 学年: 中学1年C組  担当: 武本先生  教科: 数学   特長: VP+スクリーン+PPT+ビデオクリップ教材等
数学が実施された教室は、窓側にスクリーンが設置されています。窓からの光がスクリーンに入るので、今回試験的に遮光カーテンをつかってみたそうです。武本先生は文科省の画像・映像教材コンテンツを利用したり、また 3D-CGアニメソフト DOGA-Eシリーズ(株式会社ドーガ 教育機関向け無償配布) を利用して立体の動きを提示したりと、プロジェクタのある教室環境を積極的に活用されています。
黒板ではなかなか表現できない立体3D画像をスクリーン上で動かしているところです。
   
◆6限目 学年: 中学3年C組  担当: 木村・増田先生  教科: 総合学習  特長: 考えるレポート(中学校版卒論)のための調べ学習
図書室の一角で、インターネットで調べ学習を展開しているところです。無線LANでネットワークに接続されたノートPCで思い思いに検索を行っています。普通教室でノートPCを持ち込むと、こんなイメージになるのかもしれません。
 
意見交換会

司会: 長尾先生(大阪信愛女学院短大)
では、今から意見交換会を行います。
まず、最初に会場校の校長先生から、ご挨拶をいただきます。

 

校長先生:
中学は、総合学習などで先生方が熱心にIT機器を使っています。分かり易い授業とイキイキとした授業が始まっています。数学の立体を示すのに、自由に回転させて表示できるので生徒達にはよく分かるでしょう。こういった公開授業をして、先生方が刺激を受け、さらに向上していこうとすることはいいことですね。

  
続いて、ブレインテクノロジーの山本さんから、無線対応プロジェクターのデモをしていただきました。
▼ ワイヤレスでPCの画面を表示
プロジェクタなどのVGA端子と接続し、PCから無線LAN(IEEE 802.11a/11b/11g準拠)で本製品に接続、PC画面をワイヤレスで表示することができます。そのため機器のテーブル周りもすっきりとし、会議もスマートに進められます。

▼ 簡単な操作でプロジェクタを共有
プロジェクタの入力端子に本体をつなげばOK。会議参加メンバーがいちいちケーブルを接続し直すことは不要です。

詳細は、下記でご覧下さい。
http://www.princeton.co.jp/product/pc/ptwpts.html
  
問題点:
1)動画は、無線のためにちょっと遅いし、コマ落ちがする
2)パワーポイントの画面から、Webページへのリンクができない

   
長尾先生:

  どうして一般に先生方は授業にプロジェクタを使わないのでしょうか?藤田先生は、よく使われているのでしょうか?

 

藤田先生:
 数年前まで、高校生を教えているときOHC,OHPを生物室で使っていました。これらの機器を使わないと実験室の前で実験をやっていても、生徒らは何をやっているのか分からなかった。OHCを使うと少しだけ改善されました。OHCに文字を書くと生徒がさらに反応しました。中学校では、教室にスクリーンとプロジェクタがあるので使うようになり、授業の全てがスライドになりました。それを、ノートに写させ、しゃべったことを書かせています。

 中間テスト後は、インタラクティブユニットを使うようになりました。すると、机間巡視をしているといちいち前に行かないと次のページが開けないことが不便で、ワイヤレスマウスを使うようになりました。画面を表示し、しゃべりながら生徒の間を廻っていると、生徒が私がしゃべっている何を書いているのかが分かってきました。そこで、アドバイスをしたり、もう1度繰り返したりしてやると確実に生徒の理解力が上がっています。まあ、今は、この授業形態を実験中と生徒には話しています。このような授業をするようになって以来、生徒らはよく質問するようになりました。つまり、授業に集中するようになりました。期末テストが楽しみです。

長尾先生:
 藤田先生に何か質問はありませんか。

奥田先生(大阪国際大和田):
 血液の循環の動画はよかった。見れば一目瞭然という感じで理解できますね。

藤田先生:
 今までも動画は使っていました。PCで使えるのでNHKのビデオの必要なところだけを編集して使っていました。編集といってもほとんど時間はかかりませんでしたし、もちろん、生徒らの理解力は上がりました。でも、生徒の反応の割には、考査の成績は上がりませんでした。でも、IT機器を使うことによって、私がしゃべっている事が分かり易くなったと感じます。

長尾先生:
 授業の進むスピードはどうですか?

藤田先生:
 授業のスピードは早くなりますが、その事を生徒は意識していませんね。スライドは、両面印刷してノートに貼れないようにしています。2学期は片面印刷で、ノートに貼れるようにして違いを見てみようと思っています。今は、ノートの使い方を重点的に見ている段階です。私がしゃべった内容とかをまとめているかどうかを・・・

今井先生(明浄学院):
 生徒のノートを見せてもらいましたが、生徒らは実にうまいですね。

藤田先生:
 ノートの点検を何度もしている。ダメなノートと良いノートを説明しています。

森本先生(堺女子):
 ダメなノートとは、どのようなノートですか?

藤田先生:
 いいノートは授業の再現が出来ている。ほとんどの生徒は私のしゃべりをノートに書けますね。

森本先生:
 生徒全員のノートの大きさは、A4サイズで、広げればA3サイズになりますね。指定ですか?

藤田先生:
 自分で考えて自由に書かせるために、大きい目のノートを使わせています。本日配布した指導案と同じようなプリントを生徒にも渡してあります。ですから、生徒は今日の授業で何を教えてくれるのか知っています。興味を持てば、生徒は予習してきますね。今日の授業のプリントを今日の授業で配るのではなく、2日前に配っています。ですから、今日の授業で教えた内容のプリントは、2日前に配ってあるのです。

森本先生:
 今日の授業内容は、中学2年の教科書の内容にそっているのですか?

藤田先生:
教科書の内容にはそっていません。6年一貫ですから高校の生物につながる授業を自分で作っています。

長尾先生:
 プリントを配っても、これほどノートをとれるのはすごいですね。

藤田先生:
 最初の授業が大切です。塾ではない、授業に参加させる授業を目指しています。

森本先生:
 IT機器を使うと成績は向上しているのを実証しようとしているのですか?

藤田先生:
 まだ、実証を完成はしていませんが、物珍しさもあるので、いろいろ試行錯誤しています。

森本先生:
 生徒の間に入ってしゃべり、授業をすすめているのは活気が感じられますね。

藤田先生:
 ワイヤレスマウスの効果だと思います。生徒との距離が近いので、いいです。ワイヤレスマウスがないときは、画面を切り替える直前に前に来ていました。

森本先生:
 2学期のスライド配布の考え方はどうですか?

藤田先生:
 A3サイズのノートの中央にスライド1枚のプリントを貼るスペースを作り、矢印や図を入れて書き込むのではないかな。

 

和田先生:
 今年から非常勤で初めて教壇に立っています。生徒の興味を引くためにスクリーンが教室に設置されているので是非使いたいと思いました。中学3年の地理なので、口だけでは説明しにくいので、画像を見せています。藤田先生のように、まだ何も考えずにやっているので、これからどうしていくのかを考えたいです。生徒は、あらかじめ問題集を解答してきているので、その解答・解説をしている状況です。

長尾先生:
 スライド作成は大変ですか?

和田先生:
 時間がかかります。

今井先生(明浄学院):
 正解を板書していますが、その解答をパワーポイントで表示してはどうですか。

武本先生:
 今年から清教学園で数学を教えています。全ての教室にスクリーンとプロジェクタが設置されていましたので、是非、使いたいと思っていました。DOGAは以前、高校の情報で使ったことがあります。それを回転体に使えばイメージアップに使えると考えました。普段は授業の10分程度使っています。まだ、この学校に来たばかりで、IT機器を使った授業の年間授業計画はできていません。

長尾先生:
 DOGAを授業で使っておられる先生はいますか?

川崎先生:(飛翔館)
 3次元のイメージが出来ていない生徒がよく分かります。何度も使っていると3次元を理解できるようになりますね。

池田先生:(上宮)
 数学と情報で使う観点が違うと思いますね。設計図を書かせてDOGAで作成させるといいと思います。

川崎先生:
 授業では一通り終わっていますが、小テストの復習として使っています。

池田先生:
 図形で当たり前だと思っていましたが、DOGAを使うと生徒にはより理解しやすいと思いますね。中学1年では理科と同様レベルが高い授業でしたね。

長尾先生:
 VBBに書かれていますが、プロジェクタを授業で使う意義って、授業を分かり易くするために使うのでしょうか?

森本先生:
 色の三原則の説明をするときに使いましたが、とても効果がありましたね。

長尾先生:
 授業を活発にするために使うのでしょうか?

藤田先生:
 プロジェクタで、映像を見た後が大事だと思いますね。見せるだけで終わらないいい機器だと思いますね。

奥田先生:
 藤田先生の授業を見せていただいて、すごいなあと思ったのは、言葉と文字だけでなく、瞬間に見せ集中力を高められるし、先生の言葉とイメージが生徒の頭の中に入っていると感じました。あの授業の教材作成に何分かかっていますか?

藤田先生:
 3時間はかかっていません。普段は、映像に凝っているので、5時間かかっています。映像や次の画面の出すタイミングは生徒を見はからって、ここと言うときに見せています。

奥田先生:
 この映像の次に何が出るか生徒は楽しみにしていますね。

藤田先生:
 たくさんの先生方がプロジェクタを使った授業を始められて、生徒がこれらに慣れてきたら、今は文字とイメージを中心にしていますが、文字に帰ろうかなって考えてもいます。色を見せるためにスクリーン用のプロジェクタも使い、黒板に文字などを書き込みたいので、黒板用プロジェクタも使っています。教科書・資料・図鑑などすべて背表紙を切り取り、スキャンスナップでディジタル化しています。

 

齊尾先生:
 日本史のセンター入試では、よく古文書がそのまま資料として提示されますので、中学生にはできるだけ多くの資料集を見せますが、ただ見ているだけで、どこをどのように見ていいのか分からないので、その時にこの機器が役に立ちます。私のような機械音痴にも充分使えますし、軽くて簡単なのがいいです。毎時間見せ続けています。歴史というものは見て感じるモノだと思います。この機器を使うようになってから、「質問カード」をあみだしました。質問はすべて受け止めています。その質問カードをそのまま、生徒に見せてやります。親近感がわき、質問内容が向上しました。ハンドルネームも可としています。授業のスピードは早くなりました。使って間もないですが、歴史絵に興味を持つ生徒が増えてきました。

長尾先生:
 資料集を大きくするだけでも、効果はありますか?

齊尾先生:
 以前、持っている資料を何でスクリーンで見せるのですか?と生徒に言われたことがありました。それで、止めたら、やって欲しいと要望が出て、以来頑張って見せています。

市村さん:(内田洋行)
 ビジュアル授業をやってきて、テストに出すとか、評価の方法は変わりましたか?

齊尾先生:
 センター試験にもよく出題されますので、それらにも関連させています。

長尾先生:
 生徒の質問カードをみんなに見せるのはいいですね。

齊尾先生:
 見せて質問に関してほめてやると効果は大きいですね。

長尾先生:
 プロジェクタで見せるというのは、いい効果はありますが、もっとこうなって欲しいと言う要望はありませんか?

小林先生:
 やはり、やろうとする先生が一番。中学はスクリーンとプロジェクタを各教室に設置していますが、高校ではありません。教室に行ったらすぐに使える環境というのが必要条件でしょうね。

山本先生:(清教学園)
まず、ロングホームルームで使う事から出発するのがいいと思います。クラスの行事などをビデオに流して・・・

中村先生:(大阪国際大和田)
機器操作だけでなく、授業設計がしっかり出来ている印象が強かったです。楽しい授業設計ができれば、効果は上がると思います。

 

 

 

奥田先生:
 43回もキャラバンをやってきましたが、機器を使ってもただ記憶だけでなく、ものを考えさせる授業、また、藤田先生のおっしゃった、生徒は教師のしゃべりをノートに記録し、そのノートを見て、学校での授業をもう1度繰り返えさせることができるというのには、感銘しました。

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