第31回公開授業
 高校3年英語 国際科
TV会議を使い海外と接続により
学習動機を高める


研究授業
意見交換会  
Virtual Brain-Storming Boards
(通称 VBB)

  ここから入れます。
平成17年5月31日(火) 5限
帝塚山学院泉ヶ丘高等学校

授業者 辻 陽一先生(英語)



研究授業

○E-mailで英文を送りチェックしている英作・英文法の授業(15分)
○インターネットで取り出した時事英語のリーディング指導(15分)
  (mobalish:企業と契約して利用できる英語教材)
○テレビ会議を使った授業(20分)
  (mobalishで取り出した英文についてハワイより英語で講義)

 

 

授業担当の辻先生は、国際科3年生のこのコースを3年間担任を持ち上がり、最後の学年として入試対策の英語を強く意識しての授業でした。特にこの学年は、センター入試にリスニングが導入される最初の学年であるため、リスニングに重点を置き、13時間ある英語のどの授業でもヒアリングを一部必ず入れて指導しているとのことでした。

今回の授業は、辻先生が担当されている「総合英語」という科目で、英作文・リスニングの授業にIT機器をうまく活用した授業でした。

 
5限 授業風景
  13:15〜14:05
 まず、英作文の演習問題を生徒が自分でやってみて、その英文を辻先生にe-mailで送信してあります。(宿題として・・・)

  その送信された英作文の間違い箇所をプリントにして解説していきました。
その英作文の解説を15分。
その後、リスニング対策として3年次より導入した「mobalish」をやろうとしましたが、その後に予定していましたハワイのCindy Wong先生からテレビ交信で呼び出され、急遽、テレビ会議に変更されました。

テレビ会議は、河内長野市の梅田先生の協力で、WebConferenceServerを使っての交信でした。

でも、あいにく機器の調子が悪く、画像の交信は出来ず
音声のみの交信となりました。

ハワイのCindy Wong先生と辻先生とは、旧来の友人で、何度も行き来しておられ、気心も知り、生徒とも顔見知りの関係だそうです。

辻先生とCindy Wong先生との会話を聞く生徒ら。

テーマは、「女性が結婚してから働くこと」で
日米の若者の考え方について様々な意見が出されました。

 

生徒らは、集中してCindy Wong先生のスピーチをリスニングしていました。
そして、生徒の代表と交信。
「結婚しても仕事に就きたいか?」「何歳で結婚を希望しているか?」など生徒らの意見を聞いてみました。
 
意見交換会

 14:10〜15:30    司 会: 長尾先生(大阪信愛女学院短大)

教頭先生の三村先生から、ご挨拶をいただき、その後意見交換会を行いました。



辻先生:
国際科の生徒で3年連続担任をしている。とてもいいクラスである。ただし1年
生の時は,なかなか手を焼くクラスであったが。他の先生方からも褒められている。他のクラスは共学だがこのクラスだけ女性のみのクラスである。Cindy Wong先生とは、生徒が1年生の時夏に集中講座を受けたことがあり、顔見知りである。生徒たちもシンディー先生の声を聞くと,懐かしげな声をあげていた。

Webにクラスについて「考えるレポート」を作成して、生徒に読ませている。
http://www.yoichit.com/wb/memo.htm
<辻先生の日常生活や教育に対する熱意がよく表れている日記>

このWebは保護者にも好評で、生徒らの気持ちの変化を感じている。

授業のねらいは、センター試験にヒアリングが入るので、モバリッシュでヒアリングの練習をさせている。3年で13時間の英語の授業があり、どの英語の授業でもヒアリングをして、ヒアリングの偏差値が上がった。

モバリッシュは40ライセンス購入し、費用は1人100円程度である。
テレビ会議は、動機付けのためにたまにやっている。

長尾先生:
e-mailを使った授業をやっておられる先生は?
(今回は,情報の先生が中心で,英語の先生がお一人でした。)

松林先生(長尾谷):
総合的な学習で、枚方校と京都校とを交えてメールでやりとりをしている。

辻先生:
英作文指導は、5人前へ出て黒板に書いてやっていると、時間がかかり過ぎるので、メールでやっている。受験指導を頭に入れて指導している。メールは恥ずかしいので、ノートに書いてくる生徒もいる。


長尾先生:
英作文の指導にVBボードを活用してはどうでしょうか?
以前に信愛のキャラバンでやられていましたが,生徒の陥り易いミスなどが比較することでわかるので,生徒にも好評のようでした。(生徒が,自分でミスに気づくところがいいですね。)

辻先生:
私もVBボードを使いたいと思っている。

長尾先生:
VBボードは、英作での活用方法はあると思う。生徒の誤りが表示されると、どこが間違っているのか考えさせることができる。

エクセルインターナショナル(松下系の外国語教育の会社):
ネイティブとテレビ会議を行うのとは,何か違いますか?

辻先生:
先生とは時差の関係で可能だが、生徒対生徒の交信は無理である。ネイティブとはまた、新しい雰囲気で交流できる。大人一人と交信する場合には,割と気楽にやれる。

長尾先生:
今回のTV会議の利用は,どちらかというと,ある面息抜きとしてやっているの
ではないですか?やはり帝塚山さんの場合には,受験を意識して,ある程度の進度を確保していきたいので,国際理解教育を目指した授業でのTV会議の利用とは基本的に違っているのではないですか?

辻先生:
国際理解としてやっているのではなく、授業での英語では補えない部分(考えさせるということ)をWebにアップして、考えさせる訓練をしている。

長尾先生:
生徒対生徒の時は、時間が決まっていて、きっちりと出来ないとダメなので、神経質になりますね。時差があるとやりづらいですね。お互いに待たすとその後のスケジュールがありますから。

関大学生:
1対多のテレビ会議での交流は難しいが、テーマを決めてやることもできるのでは?

このように、意見交換会は続きました。

 

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