第32回公開授業
 高校1年国際科
weblogの使い方


研究授業
意見交換会  
Virtual Brain-Storming Boards
(通称 VBB)

  ここから入れます。
平成17年5月31日(火) 7限
羽衣学園高等学校

授業者 北川 裕子 先生 (大阪市立大学大学院)
情報科・英語科 教諭 米田 謙三 先生



研究授業

・ weblogを使って情報の発信、交流ができる。(スキル)
・ 著作権、肖像権、個人情報の管理を意識した情報発信ができる。(モラル)

 
 

 授業を担当された北川先生は、羽衣学園高校の卒業生で、昨年度母校で英語の教育実習をされたそうです。今回、担任の米田先生から7限の課外授業で、ブログを使ったモラルの授業(数回のシリーズ)をやってみないかと相談され、授業公開キャラバンで発表していただきました。

  今や、ブログは簡単便利に情報の共有ができるということで、大流行ということですが、まだ、授業で使われている先生方は少ないのではないでしょうか。それは、ある発信に対して不特定多数の人が簡単にレスを送信することができるということで、便利ではありますが、反面、その書き込みがモラル上問題がある場合が多いという現実があるからです。

  しかし、今回使われたブログは、「JUGEM」というレンタルブログサービスで、無料だそうです。(しかし、今現在は、使用者がとても多いので、無料アカウントは、発行停止中だそうで、残念。)

 
7限 授業風景 15:50〜16:45
 
北川先生から、この授業の内容(weblog)についての説明がありました。

weblog(ブログ)なら、簡単に誰でも
(1)情報を発信できる
(2)コミュニケーションができる
(3)情報の共有ができる
(4)情報の整理ができる
という、最近インターネット上では空前のブームとなっているとのことです。
 

自分のブログを運営するために注意しておかなければならないこと3つを押さえます。

(1)個人情報を流さないこと
(2)著作権を侵さないこと
(3)他人の肖像権を侵害しないこと

いよいよ自分のブログを立ち上げる作業開始です。
操作を全員に一斉に教えるのではなく、
マニュアルを印刷し生徒がそれを読んで各自が
やってみるという授業でした。


丁寧に、しかも分かりやすく作成されている操作マニュアル
分からない生徒にについては、個人的に指導するという方針です。
留学生に説明する米田先生。
「管理者ページ」に各生徒全員をログインさせ、
「ユーザー管理」の新規ユーザー登録メニューから、
自分のログインユーザー名とパスワードを設定させます。

右の画面には、それぞれ登録した各生徒の
アカウントが表示されていきます。
登録ユーザー一覧から、自分のアカウントの「編集」をクリックし、
プロフィールを編集します。

授業を見学に来られた参加者方も、
生徒と同じようにユーザー登録を体験しましたが、
ブログ初体験で、とまどうばかりでした。

プロフィール完成後は、「記事を投稿する」というところまで行ける生徒とプロフィール編集で時間が終わってしまった生徒がいましたが、次回の授業でどのようにブログを活用した展開になっていくのかが興味あるところでした。
 
意見交換会  16:45〜17:30

隣の第2コンピュータ室に移動して、意見交換会を行いました。



まず、北川先生の紹介と、今回の授業について説明がありました。

国際科の情報の授業は、1年生で1時間、2年生で2時間設けられていて、コースの特質から1年生の今はインターネットにおけるモラルを中心に授業を展開している。

今日の5限目の情報の時間には、「掲示板」についての授業を行った。この7限目の授業は、「課外授業」という位置づけである。

「JUGEM」というレンタルブログサービスは、北川先生が見つけられ、管理者権限で、外部からの書き込みを制限するように設定することが可能、また、メールアドレスを登録する必要もない無料のブログサービスだそうです。しかし、現在は登録者数が膨大な数のため、無料のサービスは登録停止中です。
無料で自由にアカウントを発行できるブログサービスもありますが、
そこは外部から無制限に投稿できるため、生徒に使用させるには
少し問題があるので、この「JUGEM」のサービスは生徒の使用上
とても好都合です。

他のブログサービスでアカウントを作成したが、アクセス集中したため
接続できなくなったことがあった。(大阪学院松本先生)

「JUGEM」も昨年はかなりアクセスが重たかったが、今年は改善されて快適になっている。(北川先生)

インターネットのモラルの指導は、女子生徒にとっては身を守るという意味からも、とても重要なことだと思う。(松本先生)


公開授業は、初めて参加させていただきましたが、とてもいい雰囲気でした。(富士電気ITソリュージョン川井さん)

ブログを使って何をしようとしているのですか?次の仕掛けはどうなるのですか?(内田洋行市村さん)

このクラスの生徒は2年で2ヶ月イギリスに行くのでその際
1)オックスフォードからその日の日記として発信する
2)日本にいる保護者とのコミュニケーションとして活用する
   保護者に読んでもらい、また、投稿してもらう
3)英語の授業で、英作文の指導に活用する
4)モラルと携帯電話と関連づけて活用する
等を考えている。(米田先生)


weblogや携帯電話というものを、ただ使わせない、持たせないという解決ではなくて、正しい使い方というのを身につけさせることが必要だということ。学校で授業としてモラルの学習をするとき、ある一線を設けた区切られた空間の中での活動であることが求められるということ。この2点についてどのように配慮するものであるかは、今の課題であるし、考え続けるべき課題であると感じました。(北川先生)

 

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