第23回公開授業
1年情報A

研究授業  
意見交換会  

平成15年11月14日(金) 第5,6限
大阪電気通信大学高等学校 http://www.alles.or.jp/~dentsu1/
1 年 情報A
授業者 多田 晃先生(情報・理科)



研究授業  情報A


 2003年最後のキャラバンは、大阪電気通信大学高等学校で、1年生の情報Aの授業(2時間連続・5,6時間目)を見学させていただきました。多田先生と森岡先生のお二人で担当され、とても落ち着いた雰囲気で進められていました。

                  
                   授業をされる多田先生と森岡先生

授業風景

5時間目

 授業がはじまると、まずはタイピング練習。毎時間20分程度されているようです。多田先生がつくられたランキング表の上位を目指し、生徒たちは一生懸命取り組んでいました。多田先生は、あらゆる作業の基本として、ある程度までのタイピング技術は必要だと考えられているようです。

   
タイピング練習の様子

 
 残り25分は表現の練習に当てられます。多田先生は、プレゼン能力の向上には毎時間の訓練が必要と考えられているようです。この日、生徒たちは「休日の過ごし方」についてプレゼンをおこないました。


プレゼンの様子

 班ごとに発表者と採点委員が決められており、発表者はメモ用紙に書き込んできたキーワードを見ながら3分間のプレゼンを、採点委員は採点をおこないました。


6時間目

 この時間はワードを使用しての名刺作成でした。前週、名刺用顔写真を用意するため、ペイントショッププロで1時間学習されたようです。

  
名刺作成の様子

 名刺には自分の写真とイラストを必ず1点ずつ入れ、文面は各自で考えて作成。オリジナル名刺ができあがっていました。



熱心に見学される参加の先生方 

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意見交換会

司会:長尾 尚 先生(大阪信愛女学院短期大学)
パネラー:
多田 晃先生(大阪電気通信大学高等学校)
記録:吉田 泰明(向陽台高等学校)


挨拶される会場校の岩本校長先生と、意見交換会の司会をされた長尾先生

研究授業での授業順に意見交換をおこないました。

@タイピング練習
Q:タイピングソフトの利用を導入している学校は?長尾(信愛女学院)
→小林(清教学園)
 フリーのソフトを入れているが、あまり使っていない。教員が他にやりたいことが多い。しかし、タイピング練習は生徒から好評。
→高田(大阪国際大和田)
 タイピングソフトはあるが、時間をかけてやっている余裕はない。
→長尾(信愛女学院)
 タイピングができてよかったと感じさせるには、他教科でレポートを出すなりすれば意義を感じることができるのでは。実際に大学へ行っている学生からは,いきなりレポート提出がファイルなどになって驚いているという声をよく聞く。進学校などは,その辺りの配慮も必要かもしれない。

A表現について
多田(大阪電通)
 他の人の話をしっかり聞く姿勢を身につけさせて、それを元にして自分の考えを表現していくことを学ぶことで、しかもできるようになると、学力向上につながる気がする。
しゃべれるようになる
と、パワーポイントなどを使ってもすぐにプレゼンができるのでは。
小林(清教学園)
 「表現への取り組みが学力を伸ばす・学習の基礎になる」という考え方が非常にすばらしい。この取り組みをするときに、教師が生徒に何を投げかける(話す)でさらにいいものになるのでは。
長尾(信愛女学院)
例えばこんな投げかけは?「人前でしゃべらなくていい仕事を考えてみっ!」
「どの仕事も人前で話すことは必要だよ」と提示してもあまり生徒には,ピンとこない。そこで,このような問いかけをすると,改めて人との関わりについて考え直す機会となるのではないか。

Q:
評価はどのように?長尾(信愛女学院)
→市村(内田洋行)
 会社もまったく同じ。昇進するにはプレゼンをおこなう。評価されなければいけないのが「何がいいたいのか?」ということなのに、プレゼン技術ばかりに力が入っている傾向も。それと、常にいいものをつくっていくという姿勢が、教科に関しても評価に関しても広がりを見せるのでは。


この後は、校務など授業以外の話も盛り上がりを見せ、活発な意見交換となりました。

 


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