7月18日(土)  11:00 〜 17:00   会場: 羽衣学園高等学校
   
記録:上銘香苗(関西大学)

本日の予定

  5つの関門
ホームルームティチャー: 林先生、吉村先生、三村先生、冨田先生

・そば、パスタ作り 昼食
・教員の打ち合わせ
・今日の一連の流れ説明
「去年最後に心に残ったのは何?と聞くと5つの関門と言う人が多いです。こんな時にこんなことをしゃべるという事ができたらみなさんの力にもっとなると思います。今日は優しい関門から難しい関門に序久になっていきます。今日は小学校用の絵本をもってきました。関門1はこの本を読みます。小ホールに6班、2つの情報の教室に他の班は行きます。なるべく同じ学校の生徒は離しました。班別でわけた紙を見てください。ピンク色の名前は担当教員の名前です。生徒2人に指導教員1人で1グループです。実質10分間でスキルを磨いてもらいます。関門1と2が終わると家庭科室で休憩をしてもらい、次のセッションに挑みます。2時15分までにこの小ホールに帰ってきてください。」
◆参加生徒
計30名
羽衣学園高等学校   9名             
大阪国際大和田高等学校  4名
梅花高等学校  4名
プール学院高等学校  5名
浪速高等学校  3名
開明高等学校  5名
 時 間
    内 容
午前中
 

〜 そば打ち ・ パスタ作り 〜

パスタ作り
  
そば打ち                                     パスタ作り
  
出来上がったそば                            お昼ご飯のおかず
  
生徒が握ってくれたおにぎり                          パスタ作り
  
何とかパスタのようになってきました
  
 
午後1時〜   5つの関門

■ 関門1 〔絵本で読み聞かせ〕

4班
坂田先生: 「では、1人2回読んでください。順番に読んでもらってシールを、何かコメントや助言をつけて渡してください。」
生徒1: 読む「トッコは…」
聞き手はコメントをメモしながら聞いている。
坂田先生: 「どうでしたか?会話文を変えようと努力が見えて、声も大きくてよかったです。次は全部を読むのではなく部分部分読んでいこうか。では次読んで。」
生徒2: 読む「トッコは…」
聞き手はコメントをメモしながら聞いている。
坂田先生: 「よかったです。では、1ページだけ好きなところを選んで読んでもらってコメントつけてシールを渡していきましょうか。日本昔話のナレーションみたいに、縦のリズムと横のリズムを考えて、リズムをつけて読んでみてください。」
生徒1: 読む「さすがに負けず嫌いの…」
坂田先生: 「抑揚がさっきより付いたね。では、シールを渡していってください。」
生徒2: 読む「そしてまた元の静けさに…」
坂田先生: 「すごくいい意味でノーコメント。照れなしでしたらほんとのナレーションみたいだよ。では、自分のよい所と、もっとこうしたらよいかなと思う所を書いてみて。」
生徒1、生徒2プリントに記入する。
坂田先生: 「読むときは間の取り方が大事…」
  
  
  
    
    林先生: 「点呼取ります…ではまた、今の班は忘れてまた別々の班になります。前の紙で確認してください。今度のセクションは相手の気持ちを読んで、この商品を買いたいなと思わせるように話をしてください。聞き手は値切ったりしてもよいですが、営業妨害はしてはいけません。各班で話がある程度決まったら、奇数の班と偶数の班でセールス合戦をしてください。」

「おーいお茶」 VS 「ウーロン茶」
「キティーちゃん」 VS 「スヌーピー」
「インドカレー」 VS 「バーモントカレー」
「ドコモ」 VS 「au」
「東京ディズニーランド」 VS 「ユニバーサルスタジオ」
林先生から第2関門の説明                            セールスする品物
  
1時15分〜
 

■ 関門2 
4班
白江先生: 「そしたら、売り込んでください。買いたくなるように。」
生徒1: 「バーモンドと差がでるように、こっちは大人の味かな…」
山本先生: 「敵を知るためにバーモンドの方見せてもらいに行く?」
生徒全員: 「行く!」
相手チームを視察しに行く。
生徒全員: 考える
白江先生: 「そしたら、インドカレーの宣伝をしてください。売り込むように。順番に。」
生徒1: 「インドカレーは本場の味をいかしたカレーで食べると汗をかくので女性に人気です。余分なものが入っていないため、どんなご飯にもあいます…(つまる)どうしよう…リンゴとか入れないほうがおいしいはずなんです。カレーは美容にいいです。インドカレーはどんな方にもあいます。作り方が書いてあるのでどんな方にも作れます…(つまる)…ギブアップ…」
白江先生: 「3分長いでしょう。はったりでもいいよ。売り込むポイントを想定して言ってごらん。」
白江先生: 「スーパでの売込みでやってみようか。」
生徒2: 「インドなので元祖の味です。カレー本来の大人の味です。インド原産なのでカレーの味を追求した味です。辛口なので汗をかくのでダイエットにも効果的で女性に人気です。辛口を前でつきだして宣伝してもらったら絶対に売れると思います。最近のいろいろでているカレーよりも元祖の味に是非チャレンジしてみてください。…」
白江先生: 「そしたら、1分ずつでやってみようか。まずは、よい所をあげていってみようか。」

生徒たち箇条書きであげていく。

□勝負スタート
山本先生: 「先攻後攻をジャンケンで決めようか。」
インドカレー班: 「インドカレーなのですが、まずは元祖のカレーになっています。この元祖のカレーはカロリーが少なく、食の欧米化のストップをかける食品だと思います。りんごとかハチミツとか入れない直の味が味わえます。…」
バーモンドカレー班: 「バーモンドカレーは子供向けに作られているカレーで大人にも子供にも食べられます。隠し味にココアも入っています。他社のカレーよりも材料が多いのですが、値段は同じです。昔からあって誰でも知っている味です。…」
小池先生: 「お互いコメントとシールを渡しましょう。」
生徒: 「うまかったのでこのシール。」
生徒: 「ココアが入っていたのでびっくりした。」
山本先生: 「きちんとプレゼンのコメントをつけてかえしてあげてね。」
生徒: 「辛そうな色なのでこのシール。」
生徒: 「こんな顔になってプレゼンしていたのでこのシール。」
山本先生: 「このカレーとこのカレーで比較対照になっていて例えば、大人向け、子供向け、余分なものが入っていない、いろんな種類が入っている、パッケージがシンプル、パッケージが派手…こんなところをもっときわだたせたらいいのじゃないかな。」

 

インドカレーのセールス                              おーいお茶のセールス
  
  
  
インドカレーVSバーモントカレーのセールス                    おーいお茶VSウーロン茶
  
  
キティーちゃんVSスヌーピーのセールス
  
インドカレーVSバーモントカレーのセールス
  
    
〜3時15分
  ・休憩
・教員の打ち合わせ
3時25分〜   ■ 関門3 
林先生: 「自分の班を確認して関門3,4と続けていきます。関門3は今年度初めてつくりました。口はたつけど頭の動かし方はどうかな?と思いつくりました。」

三村先生: 「今度は物がありますが、非常に抽象的です。今から図形を渡します。代表者に1分間見てもらいその図形を説明してください。そして言葉のみ、身振り手振りはありません。アイコンタクトもありません。聞き返しもありません。自分が見た図形を話して、みんなはその図形を、紙に描いてもらいます。時間は2分間で説明してください。」
  
   

A班生徒: 「正方形の真ん中を中心にまた小さい正方形を4つ書きます。辺にのせます…(つまって黙る)…」
三村先生、1人生徒を選んで前にだす。
三村先生: 「では、開明高校の山口君にもう一度同じことやってもらえる?」
生徒(山口君): 「まず正方形を書きます。その正方形の中に九つの正方形ができるようにくぎってください。そして…くぎったあとに、正方形の四辺から真ん中からブロックがつきでるように書いてください。正方形の真ん中の四辺を消してください。最後に一番最初に書いた正方形の…。」

坂田先生: 「1点だけ伝わってなかった…ブロックをつきだす表現は突然、ブロックと言う表現を出すより正方形と言った方がよかったと思います。」
白江先生: 「大きさのイメージさせるためにどのぐらいの正方形を書くか伝えたらどうでしょうか?」
小林先生: 「長さを使えるならどこを1とする。と言うように大きさの単位を先に言う。」
山本先生: 「ある図形とある図形の合体でするとか…」
池田先生: 「私はわかりやすかったです。」
竹内先生: 「具体的な指示。紙のこの辺にこれぐらいの大きさの書くとか…」
三村先生: 「では、アドバイスを参考に2回目いきます。」

A班生徒: 「正方形を書き、その1辺を3等分に4つともします。それで、くぎったら2つになります。またその辺の上に正方形を書きます。最初に書いた正方形の四方にすみに3等分した線にそって正方形を作ってください。左下の正方形を最初につくった正方形を黒く塗りつぶしてください。」
三村先生: 「では、そこまでです。各グループで答えあわせをしてもらって1回目と2回目どう変わったか、コメントをしてあげてください。」
山本先生: 「3等分してはわかりやすかった。のせてはわかりにくくて、それをもう1回言い直したよね。それはよかったね。のせるの言い方が少し意味がわからなかったね。はみ出すと言う表現はよかったね。1名正解が出たみたいだね。」
三村先生: 「1回目と2回目で成績があがった班はありますか?」
数人上げる
三村先生: 「一番の正解者が多かったところは先ほど発表してくれた山口君のD班でした。どのように正確に伝えるか難しかったですよね。言葉だけでは非常に難しかった。アイコンタクトや身振り手振りがあったらもっと伝わるかもしれません。有効にそういう手段を使っていってほしいです。」
林先生: 「関門4は当然ですが、日本の国技はすもうですね。後ろで座っている班は前に来てください。臨時ニュースです。今回その発表にはタナベキャスターが発表します。」
生徒(タナベさん): 「まわしの抵抗からトランクス型を検討しております…すもうを見に来てください。」
林先生: 「(激怒 演技)それはおかしい!!小学校からふんどしを広めたらどうなんですか!」
生徒(タナベさん): 「国際化をも目的に…」
三村先生: 「グンゼが作るトランクスをあなたは着られますか?!」
生徒(タナベさん): 「私は女だから着られません!」…
林先生: 「すごくすばらしかったですね。ここまでタナベさんが検討するとは思いませんでした。タナベさんのレベルが高かったですね。プレゼンの聞き手として賛成点を考えてからこう思うという点を言うのがすばらしい聞き手です。それでは、次は石部先生にやってもらいます。」
石部先生: 「すもうのまわしをトランクス型へと変更します。ごっつぁんです。」
生徒: 「なぜトランクスに変えたのですか?」
石部先生: 「国際化を考えています…オリンピックで…」
林先生: 「石部先生の作戦は自分のペースに巻き込むという作戦ですね。自分のペースに巻き込んで相手を納得させてしまう作戦ですね。では、次のセクションをします。」
 

ふんどし廃止の説明                           林先生からの反対意見
  
  
    ■ 関門5

吉村先生: 「今から避難訓練をしてもらいます。代表者に地図を渡します。今から2分以内に説明をしてもらってある場所に集まってもらいます。口だけで説明してもらって地図は絶対に見せないでください。ギブアップと言うたら正解を言ってください。では、1名選んでください。」
各班1名を選んで、地図をもらう。
吉村先生: 「2分以内にこの部屋をでます。準備はいいですか?時間は先生方お計りください。」
A班生徒: 「つきあたりの階段を2階まで降ります。降りたら、調理室の前の廊下をまたつきあたりの階段まで行きます。つきあたりのトイレを下まで降ります。倉庫の横を右に行くと出られるので出て、右にあるピロティまで行きます。そのピロティの中を通って講堂を出て外に出ます。」
吉村先生: 「2分経ちました。移動してください。」
生徒たち移動
生徒たち帰ってくる。各自、プリントに感想を書く。
吉村先生: 「みなさん、ご苦労さんでした。しゃべったとおり行けました?(各班の代表者に聞いていく)」
生徒1: 「ちゃんとできました。1分50秒ぐらいでできました。」
生徒2: 「部屋の名前がわからなく困りました。」
生徒3: 「出口の説明があまかったので少し迷ってしまいました。」
吉村先生: 「講堂に行ってほしいと伝えました。残念ながら意図したところから出た班はありませんでした。」
生徒: 「先生、行けました。」
吉村先生: 「行けました?そう、ごめんね。だから早かったんだね。この経験を生かして、いってください。」
林先生: 「今日5つの関門の経験しましたが、自分の課題を見つけていってほしいです。日々の生活でもそのところのトレーニングをしていってください。」
 
避難訓練の説明                                   図形を伝える
  
 
5時〜
  〜パソコン室に移動〜

・生徒たち各自、掲示板にアクセスし、感想等をかく。    
・評価シートを集める。
 
  
 

・米田先生: 「次回は8月27日(土曜日)上宮高校であります。プレゼン甲子園までの最終の回になります。次回は実際にPCの前に座ってもらってパワアポを使ってもらいます。プレゼン甲子園では、パワアポで作品を使ってもらってプレゼンしてもらいます。それに向けてがんばってください。では、感想かけた人から帰ってください。」

・生徒たち帰宅

・指導教員のミーティング
先生: 「今、PCを教員の方に表示しましたので、書き込みください。」
米田先生: 「では、ホームルームティチャーから一言お願いします。」
林先生: 「先生方にとてもハードだったと思いますが、直接生徒と触れ合っていただいた方がこのセクションに参加した意義が得られるのではないかと思います。生徒が1名泣いてしまったのですが、最後に笑顔で帰っていってくれたのでよかったです。私の真の目標はチームワークでした。これからもチームでのセッションを発展していってほしいと思います。…」
吉村先生: 「言葉だけ伝える難しさを実感しました。これからの彼らのトレーニングで鍛えてもらったらよいと思います。言葉をシンプルにできるトレーニングができたらよいと思います。…」
三村先生: 「アイディア自体はNHKからとりました。結果がはっきり出てよいと思いました…」
富田先生: 「評価を考えさせていただきました。連絡の取り方が今後もうまくやっていけたらと思います。…」
米田先生: 「練りに練られてやられたと感じを受けました。限られた時間で準備と進行は先生方のパワーを感じました。次回はPCを使うと、こう言うメリットがあるよと示していただいたらよいかと思います。誰か次のセッションの候補される先生方はおられませんか?10月31日か11月3日あたりにプレゼン甲子園をしたいと思います。テーマでどんなテーマがいいかMLの方になげかけてもらって決めたいと思います。」
坂田先生: 「関大の院の方でMLに流させてもらったのですが、情報の先生方に教材の評価をお願いしたいです。忙しい時期で申し訳ありませんが、お願いします。」
米田先生: 「最終回に去年、一昨年とプロのプレゼンという事で10分間ぐらいプレゼンをしてもらいました。業者さんはお金がかからないので、お知り合いの業者さんをMLに流してもらえるようお願いします。」
石部先生: 「この前、2校でコラボレーション授業をしました。アイスブレーキングから始まって、キャッチコピーをつくりました。ICTから出た副産物のようでうれしかったです。もう1つ、出前授業を計画しております。ICTの進化系みたいなものです。見にいかれたら面白いかと思います。今日はありがとうございました。少し気が付いたのですが、場の共有という事で使用前と使用後を見せた方が、雰囲気が盛り上がったような気がしましたので今後よろしければ、お考えていただいたらと思います。」
小林先生: 「動画が取れるカメラを用意しています。素材作りと振り返り学習にも使っていただいたらよいと思います。」
米田先生: 「次のセッションお願いします。今日は非常にそばからパスタとお世話になりました。ありがとうございました。」


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