大阪私学教育情報化研究会

ICTを活用した授業・校務を研究し学校への導入を推進しています

第69回公開授業キャラバンをが行われました

授業キャラバン(109日 プール学院高等学校・小池先生)

授業者:小池崇司・楠浦敦子、助手:垣内小夜香、IT室:渡邉智康

参加者:14名

 

授業内容:フリーの3D描画ソフトAnim8orを用いた素材感の出し方

対象クラス:高校3年生 情報演習(選択授業) 2時間

 

  • 光の反射のしかたや表面の粗さ,色などのパラメーターを変えることによって、金属やプラスティックなどの質感をだす手法を学び、応用しました。

授業の様子

 教室前方のスクリーンや写真右のホワイトボードを用いて説明をされていました。

球体をベースにしてその表面の色を数値で変えて、銅・真鍮・ゴム・プラスチック・ガラス・真珠といった 色々な質感を表現していく練習をしていました。

 生徒は、みんな真剣に作成していました。


 先生が作ったサンプル作品を用いての説明。

 こんな可愛い作品もありました。

 出来上がった作品は、学内の自分のブログサイトに各自でアップします。教員も生徒同士もコメントを書き込めます。


 小池先生お疲れ様でした。

 

 


その他

 もうひとつのコンピュータ室は全てMacのノートパソコンでした。

 コンピュータ教室の向かいにある図書館には、中学校の論文の授業で作成した論文集があり、とても優秀な作品が沢山ありました。

 参考になる張り紙を見つけました。「へたれ禁止」と「居眠り禁止」というポスターでした。


 中学校の論文の授業で使われている参考書。

 

 


「情報A」(エクセルを使いグラフを描く):小池崇司先生、6限目・高校2年生(36人)

1.午後の眠たくなる時間帯の授業は、最新のIT関係の話題を画面に提示するところからスタートしました。多様なトピックスを生徒達に提供することで、情報科という授業に対する学習のモチベーションを向上させるためです。時間的には、毎回約510分だということです。

今回は、「静止画像から動画を創る:モーションポートレート」のアプリを使って、最新映像を紹介されていました。具体的には小池先生ご自身の顔を有名なアーテイストの顔に貼付け、声や口パク、目の動き等の自然な動きを注入できるという凄い技術とその面白さを実際に生徒達に見せて、大爆笑と興奮をもたらせていました。(ゾンビではなく、顔の動きを忠実に再現。髪型も選べ、疑似人間の再生が可能となっている凄さを感じ取り、その利用を考えさせるというものです。


2.次は、いよいよ今日の授業の本題です。表計算ソフトを操作して、表から見易いグラフの作成を行います。小池先生は、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフといった多様な種類のグラフを提示した後、各々の特色を分り易く説明されていました。グラフを見る人の立場から、見易さと同時に、情報の意味・展開・強調方法などの大切さを確認するための説明です。説明の後、生徒たちは、実際にグラフを作成していました。


意見交換会で出てきたトピックより

1.情報活用/操作の低年齢化に伴う良い面と悪い面の問題点認識、理解。

  スマホの影響は?特に中高でのIT機器の活用・指導の対応はどうするのか?

2.倫理面の指導は、「情報科」で行わないと他には実施できる教科はない。

3.大きな変化を見せている小学校の情報教育の内容や現状について、中高の教員は、もっと知るべきではないか。

4.スキルも大切だが情報活用や意味合いを根本から考え,選択し、判断する力を付けるべき。

5.就職して社会に出てから対応できるWeb活用力が必要である。

6.近年では、世界中の有名大学で無料のWeb授業を公開している。ほとんどが英語であるが、意欲さえあれば、国や年齢に関係なく誰もが受講でき、単位拾得が可能である。さらに学習履歴が企業等にも紹介されるシステムがあり、優秀な学生は、企業からオファーが来る時代を迎えている。情報化が進んだことで、学びも相当変化してきている。

7.久しぶりの授業公開キャラバンの開催であったため、今後の推進とこういった活動が持つ意味について。

8.授業形態として一斉学習だけでなく、協調学習やチーム学習といった授業方法を取り込むことも有効かもしれない。

 

 

 


 

Copyright © 2011 Osaka Sigaku Net All Rights Reserved.